Microsoft Copilotは、Word・Excel・Outlook・TeamsなどのMicrosoft 365アプリに組み込まれたAIアシスタントです。
文章作成、データ分析、メール返信などを自然言語で指示するだけで自動化できるため、業務効率化の切り札として注目されています。
しかし便利な一方で、「Copilotが動かない」「表示されない」「応答が遅い」といったトラブルが起きることも珍しくありません。
本記事では、Microsoft Copilotで発生しやすいトラブルの原因と解決方法を整理し、誰でもすぐに試せる対処法をわかりやすく紹介します。
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よくあるトラブル10選とその解決法【Copilot初心者必見】

Microsoft Copilotは非常に便利なAIアシスタントですが、導入初期や日常利用の中で「うまく動かない」「精度が低い」といったトラブルに直面することがあります。
ここでは、Copilotでよくある10のトラブルとその具体的な解決法を紹介します。
1. Copilotが起動しない・表示されない
原因:ライセンス未設定、ネットワーク制限
対策:Microsoft 365ライセンスの確認、IT管理者への相談
2. Copilotが反応しない・動作が遅い
原因:PCスペック不足、ネットワーク遅延
対策:推奨環境の確認、不要アプリの終了、再起動
3. 提案が的外れ・精度が低い
原因:曖昧な入力、文脈不足
対策:具体的な指示を出す、文脈を明確にする
4. 日本語対応が不安定
原因:言語設定の不一致、英語優先のモデル
対策:言語設定の確認、英語入力の活用
5. セキュリティ・情報漏洩の懸念
原因:社内データへの過剰アクセス
対策:アクセス範囲の制限、管理者による設定見直し

6. ExcelやWordで動作しない
原因:アプリのバージョンが古い、アドイン不具合
対策:Officeのアップデート、アドインの再インストール
7. チャット履歴が保存されない
原因:履歴設定の未確認、セッション切れ
対策:履歴保存設定の確認、OneNoteなどへの転記
8. 社内用語を理解しない
原因:Copilotの学習データに含まれていない
対策:用語集の共有、カスタムプロンプトの活用
9. 複数ユーザー利用時に不安定
原因:同時アクセスによる負荷
対策:利用時間の分散、IT部門への相談
10. サポートに問い合わせても解決しない
原因:情報不足、曖昧な説明
対策:エラー内容の記録、具体的な状況説明

Microsoft Copilot トラブル一覧表(原因と対策)
トラブル内容 | 主な原因 | 詳細な対策 |
---|---|---|
起動しない・表示されない | ライセンス未設定、ネットワーク制限 | Microsoft 365のライセンスが正しく割り当てられているか確認。企業のファイアウォールやプロキシ設定がCopilotの通信を妨げていないかIT部門に相談。 |
反応しない・動作が遅い | PCスペック不足、ネットワーク遅延 | CPU・メモリが推奨スペックを満たしているか確認。Wi-Fiではなく有線接続を試す。不要なアプリを終了し、PCを再起動。 |
提案が的外れ・精度が低い | 曖昧な入力、文脈不足 | 質問や指示を具体的に記述。前後の文脈を含めて入力することで、Copilotの理解度が向上。 |
日本語対応が不安定 | 言語設定の不一致、英語優先モデル | Microsoft 365の言語設定を確認。日本語でうまく動作しない場合は、英語での入力も検討。 |
セキュリティ・情報漏洩の懸念 | 社内データへの過剰アクセス | IT管理者がCopilotのアクセス権限を制限。Microsoft Purviewなどの情報保護ツールを併用して、データ漏洩リスクを軽減。 |
ExcelやWordで動作しない | アプリのバージョンが古い、アドイン不具合 | Officeアプリを最新バージョンに更新。Copilot関連のアドインを一度削除し、再インストール。 |
チャット履歴が保存されない | 履歴設定の未確認、セッション切れ | Microsoft 365の履歴保存設定を確認。重要なやり取りはOneNoteやOutlookに手動で保存。 |
社内用語を理解しない | 学習データに社内用語が含まれていない | 社内用語集をCopilotに共有。プロンプトに用語の意味を含めることで、理解度を向上。 |
複数ユーザー利用時に不安定 | 同時アクセスによる負荷 | 利用時間を分散。IT部門に相談して、リソースの最適化やサーバー負荷の分散を検討。 |
サポートに問い合わせても解決しない | 情報不足、曖昧な説明 | エラーコード、発生状況、再現手順などを詳細に記録してサポートに伝える。スクリーンショットの添付も有効。 |
これらのトラブルは、事前の準備と正しい使い方で多くが回避可能です。Copilotを安心して活用するために、ぜひ参考にしてください。
今すぐできる対処
Copilotが表示されない/起動しない
原因:ライセンス未適用/表示制御、Office・ブラウザの更新不足、サインイン不整合。
- 正しい会社アカウントで再サインイン(いったんサインアウト→再ログイン)。
- Office・Edge/Chromeを最新版へ(Officeは ファイル>アカウント>更新オプション)。
- シークレット/InPrivateで再アクセス、キャッシュ/Cookie削除。
- アドイン・拡張機能を一時停止、Outlookは「新しいOutlook」で確認。
管理者チェック:ユーザーにCopilotライセンス割当があるか/ポリシーでUIが非表示になっていないか。
Copilotが遅い・応答しない
原因:ネットワーク遅延、PCリソース不足、サーバー混雑。
- 安定した回線へ切替(有線or高速Wi-Fi)、VPNや高負荷プロキシを一時解除。
- 常駐アプリ・タブを閉じ、PCを再起動。
- 問い合わせ対象を絞る(巨大ファイルは範囲指定)。
- Web版/デスクトップ版を切替て再試行。
管理者チェック:サービス正常性・遅延の有無、セキュリティ製品によるスキャン遅延。

Copilotの回答が不正確・期待通りでない
原因:プロンプトが曖昧、参照データの指定ミス、アクセス権不足。
- 目的・受け手・形式・粒度を指定:
「営業部向けに、Q2売上の要点を3つ、数値は小数点1位、結論先に」 - 参照範囲を明示:
「Sales.xlsx/Sheet“Q2”のA1:D500のみを根拠に要約。出所も併記」 - 制約と検証:
「事実のみ。推測は禁止。最後に検証用の根拠リンクを列挙」
管理者チェック:ユーザーのSharePoint/OneDrive/Teamsのアクセス権、ポリシーによる参照制限。
ライセンス・権限の問題で利用できない
原因:対応プラン未契約、割当漏れ、条件付きアクセスやDLPでの制限。
- 管理者へ 対応プランの有無 と 個人へのライセンス割当 を依頼して確認。
- 別テナント/個人アカウントでのサインイン混在を解消。
管理者チェック手順
- 管理センター>ユーザー>アクティブユーザー>(対象ユーザー)>ライセンスとアプリで「Microsoft Copilot」をON。
- 条件付きアクセス、DLP、ブラウザ/アプリ制御でブロックがないかを確認。
トラブル内容 | 主な原因 | 今すぐできる解決法(ユーザー向け) | 管理者チェックポイント |
---|---|---|---|
Copilotが表示されない/起動しない | – ライセンス未適用- アプリ/ブラウザ未更新- サインイン不整合 | – 正しいMicrosoft 365アカウントで再サインイン- OfficeやEdge/Chromeを最新版に更新- シークレットモードで再アクセス/キャッシュ削除- アドイン・拡張機能を無効化 | – Copilotライセンスがユーザーに割り当て済みか- 条件付きアクセスやポリシーでUIが非表示になっていないか |
Copilotが遅い・応答しない | – ネットワーク遅延- PCリソース不足- サーバー混雑 | – 有線接続や安定したWi-Fiに切替- 不要アプリ終了・PC再起動- 大容量ファイルは範囲を絞って質問- Web版/デスクトップ版を切替 | – Microsoft 365管理センターでサービス正常性を確認- セキュリティ製品やプロキシが遅延を発生させていないか |
回答が不正確・期待通りでない | – プロンプトが曖昧- 参照範囲の指定ミス- アクセス権不足 | – 質問を具体化(誰に、何を、どの形式で)- ファイル名やシート範囲を明示- 出力条件を設定(形式・除外条件など)- 回答の根拠を再確認 | – SharePoint/OneDrive/Teamsの権限不足がないか- DLPやポリシーで参照が制限されていないか |
ライセンス・権限の問題で利用できない | – Copilot非対応プラン- ライセンス割当漏れ- 管理ポリシー制御 | – 管理者に契約プランとライセンス割当を確認依頼- 個人アカウントや他テナントでのサインインを避ける | – 管理センター>ユーザー>ライセンスとアプリでCopilotがONか確認- 条件付きアクセスやDLPでブロックされていないか |
トラブルを未然に防ぐためのチェックリスト

Microsoft Copilotを快適に使い続けるためには、日頃から環境を整えておくことが大切です。以下のチェックリストを参考にすれば、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
- Microsoft 365の対応プランを契約しているか確認
利用中のプランがCopilot対応かどうかを事前にチェック。非対応プランでは利用不可。 - アプリやOSを常に最新バージョンに保つ
Word・Excel・OutlookなどのアプリやWindows/macOSを最新に更新。更新不足は「表示されない」「動作しない」原因に。 - 安定したネットワーク環境を利用する
クラウド依存型のため、不安定なWi-Fiは遅延の原因。有線接続や高速回線を推奨。 - 明確な指示(プロンプト)を入力する
質問が曖昧だと誤回答につながる。「誰に・何を・どの形式で」を意識することで精度向上。 - IT管理者と定期的に環境を確認する
管理者のライセンス設定やポリシー変更が影響する場合あり。定期的な情報共有で安心して利用可能。
よくある質問(FAQ)
Q1. Microsoft Copilotは無料で使えるの?
一部は無料で使えます
基本CopilotはMicrosoft 365の対象プランに加え、Copilot専用ライセンスが必要です。
企業向けでは、契約内容によって追加費用が発生する場合があります。
Q2. Copilotはどのアプリで使えるの?
Word、Excel、Outlook、PowerPoint、Teamsなどの主要なMicrosoft 365アプリで利用可能です。
アプリごとに機能が異なり、業務に応じた使い分けが可能です。
Q3. トラブル時の問い合わせ先は?
まずは社内のIT部門に相談しましょう。
企業契約の場合は、Microsoft Admin Centerからの問い合わせが可能です。
個人利用の場合は、Microsoft公式サポートやコミュニティフォーラムも活用できます。
Q4. Copilotは社内データを学習するの?
学習はしません。
ただし、Microsoft Graphを通じて社内ファイルやメールにアクセスすることはあります。
管理者がアクセス範囲を制御できるため、セキュリティ面も安心です。
Q5. 日本語でも問題なく使える?
基本的には使えますが、英語の方が精度が高い場合があります。
特に複雑な指示や専門用語を含む場合は、英語入力を試すとより正確な応答が得られることがあります。
このFAQは、Copilot導入時の不安を解消し、スムーズな活用を支援するためのものです。
さらに詳しい情報が必要な場合は、Microsoft公式サイトやサポート窓口をご確認ください。
まとめ|Copilotトラブルは原因を知れば解決できる
Microsoft Copilotの多くのトラブルは、「環境設定」「ネットワーク」「契約状況」といった基本的な確認で解決できるケースが大半です。
例えば、アプリやOSを最新にしていない、通信が不安定、契約プランの対象外といった原因がよく見られます。
もし自力で解決できない場合は、Microsoft公式サポートや社内のIT管理者に相談するのが確実です。
専門的なサポートを受けることで、余計な時間をかけずに問題を解決できます。
正しい対処を行えば、Copilotを安心して活用でき、業務効率化や生産性向上に直結します。
トラブルは「知っておくこと」で解決が早まります。

早めの確認と対策で、Copilotを最大限に活用しましょう。