【保存版】車に常備すべき防災グッズとは?家族を守るための備え方

生活のログ

地震・豪雨・大雪など、いつどこで災害に遭うかわからない時代。

自宅の備えはしていても、「車の防災対策」は見落とされがちです。

しかし実際には、帰宅困難時の避難や一時的な待機場所として車が命を守る拠点になるケースが増えています。

たとえば大規模停電や道路寸断時には、車内で夜を明かすことも。そんな時に防災グッズが常備されていれば、寒さ・空腹・不安を大きく軽減できます。

この記事では、防災士の視点から「車に常備すべき防災グッズ」と「家族構成に合わせた備え方」をわかりやすく紹介します。

防災士が厳選した防災セットあかまる防災

なぜ車に防災グッズが必要なのか?

災害はいつも“想定外”の形でやってきます。

特に近年は、通勤・通学・買い物中など「移動中の被災」が増加しています。

  • 地震で道路が寸断し、帰宅できない
  • 豪雨で車が立ち往生し、車内で一夜を明かす
  • 停電・通信障害で情報が得られない

このような状況では、車が一時的な避難所となります。

実際に、東日本大震災や令和の豪雨でも「車内で避難生活を送った」事例が多くありました。

だからこそ、「車に防災グッズを常備する=家族を守るリスクマネジメント」

自宅と同じように、“移動する防災拠点”としての備えが大切です。


まず備えるべき「基本の防災グッズ」一覧

車に置く防災グッズは、「命を守る」「安全を確保する」「衛生を守る」「通信・電源を確保する」という4カテゴリーに分けて考えましょう。

カテゴリ主なグッズ推奨数量備考・目安保管期間
【命を守る】飲料水(500ml)・非常食(栄養補助バー・缶詰)・毛布各人数分×1日分水・食料は半年ごとに入れ替え
【安全を確保する】懐中電灯・非常信号灯・ガラスハンマー・軍手各1セット夜間や脱出時に必須
【衛生を守る】マスク・除菌シート・簡易トイレ・ポリ袋各人数分使用期限を定期チェック
【通信・電源】モバイルバッテリー・手回しラジオ・充電ケーブル各1セット充電チェックを月1回目安

まずは最低限、飲料水・非常食・ライト・モバイルバッテリー・簡易トイレを積んでおきましょう。

これだけでも「緊急一泊」に対応できる安心感が生まれます。


家族構成別に考える「プラスαの備え」

車内防災は「誰と乗るか」で必要なものが変わります。

家族構成に応じて、次のような追加グッズを検討しましょう。

  • 👶 乳児・子どもがいる家庭
     → ミルク・おむつ・おしり拭き・着替え・お気に入りの玩具
     (不安を和らげるため、いつものおもちゃやブランケットが役立ちます)
  • 👵 高齢者・持病がある人がいる家庭
     → 常備薬・補聴器電池・老眼鏡・介護用品(おむつや吸水パッドなど)
  • 🐶 ペット同伴避難を想定する家庭
     → キャリーケース・リード・ペットシーツ・飲料水・フード・排泄袋

さらに、アレルギーや食事制限がある場合は非常食もカスタマイズを。

「家族の安心につながる」備えを優先して選ぶことが大切です。

震災の教訓から生まれた防災セットHIH【ひかりBOSAI】
家族構成主な追加グッズ数量・目安備えるポイント
👶 乳児・子どもがいる家庭ミルク・おむつ・おしり拭き・着替え・おもちゃ・ベビー毛布各1〜2日分子どもの安心を優先。お気に入りの玩具やおしゃぶりでストレス軽減。ミルク用に常温水も準備。
👵 高齢者・持病がある人がいる家庭常備薬・補聴器電池・老眼鏡・介護用品(おむつ、吸水パッドなど)・毛布1〜2日分持病・服薬スケジュールをメモして同封。薬は定期的に入れ替え。体温調整できる衣類を備える。
🐶 ペットを飼っている家庭キャリーケース・リード・ペットシーツ・水皿・フード・排泄袋2〜3日分フードはドライタイプ推奨。水・排泄袋は余裕を持って。夏場は車内温度上昇に注意。
👨‍👩‍👧 一般的な家族(大人中心)生理用品・カイロ・タオル・歯みがきシート・替え下着各人数分性別・季節・人数に合わせてカスタマイズ。衛生と快適さの確保が鍵。
🚗 単身・通勤利用メイン非常食・水・簡易トイレ・ライト・モバイルバッテリー1日分最低限の生存セットをコンパクトに収納。仕事中や移動時の被災に備える。

意外と忘れがちな「車ならではの備え」

車にしかないリスクもあります。

見落としがちなポイントを押さえましょう。

  • 🔋 シガーソケット充電器・ブースターケーブル
     → 車の電源を有効活用し、緊急時にスマホや機器を充電可能。
  • 🌡️ 遮光シート・断熱マット
     → 夏の熱中症・冬の低体温を防止。窓ガラスの目隠しにも。
  • 💨 換気対策・CO中毒防止
     → エンジンをかける際は排気口の除雪・換気を徹底。
  • 🧤 季節ごとのグッズ入れ替え
     → 冬は毛布・カイロ、夏は冷感タオル・携帯扇風機をプラス。

車は密閉空間のため、温度・換気・電力管理を意識した備えが欠かせません。

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夏に備える!車内防災セット【暑さ・熱中症対策】

夏場の車内は、わずか10分で50℃を超える危険空間になります。

停車中の車内避難では、温度・通気・水分補給の3つが命を守るカギです。

カテゴリ主なグッズ目的・ポイント
🌞 熱中症対策冷感タオル/瞬間冷却パック/携帯扇風機(USB充電式)首・脇・太ももなどを冷やすことで体温上昇を防止。
🚗 遮光・断熱対策サンシェード/遮光カーテン/断熱マット直射日光を遮ることで車内温度を10℃以上抑制。
💧 水分補給飲料水(500ml×人数分×2本)/塩分補給タブレット脱水防止。高温車内での保管は半年ごとに入れ替え。
🔋 電源・換気USB扇風機/ポータブル電源/窓開けストッパーエンジンを切った状態でも風を循環させる工夫を。
🧴 快適・衛生消臭スプレー/ウェットシート/冷却ミスト長時間の停車時の快適性・清潔を保つ。
💡 防災士のワンポイント
  • 「温度計」を1つ置いておくと、熱中症リスクを視覚的に判断できます。
  • 車内にペットや子どもを残さないのは当然ですが、「一時避難中の熱中症」も想定して準備を。
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冬に備える!車内防災セット【寒さ・低体温対策】

一方、冬の車内は、命を奪うほどの低温環境になることもあります。

暖房を長時間つけっぱなしにするのは危険(CO中毒・燃料切れ)なので、「電気に頼らない防寒対策」が重要です。

カテゴリ主なグッズ目的・ポイント
❄️ 防寒・体温維持毛布/アルミブランケット/カイロ(貼る・持つタイプ)体温を逃がさず、エネルギーを消費せずに暖を取る。
🚗 安全・CO対策一酸化炭素警報器/スコップ/排気口チェック用スティック積雪時はマフラー詰まりに注意。排気口確保が命を守る。
🔋 電源・照明手回しライト/モバイルバッテリー/ブースターケーブル夜間や停電時も安心。寒冷地ではバッテリー上がりに注意。
🍜 温かい飲食保存用スープ/ホット用ボトル/簡易コンロ(ガス缶式)心身を温める効果。密閉空間では換気を忘れずに。
🧤 防雪・作業用冬用手袋/スノーブラシ/長靴車外での除雪・脱出作業に必須。
💡 防災士のワンポイント
  • 雪道では「車を止める場所」も命に直結します。
     → 建物の近くや吹き溜まりを避け、マフラーが埋まらない場所を選びましょう。
  • ブランケットは断熱マットと併用すると保温効果が2倍になります。

共通して備えるべき「オールシーズン防災グッズ」

季節に関係なく、車に常備しておくと安心なアイテムもあります。

カテゴリ主なグッズ理由・備考
🚨 緊急対応ガラスハンマー/シートベルトカッター脱出・救出時に必須。運転席周辺に固定しておく。
💡 照明・通信LEDライト/手回しラジオ/スマホ充電ケーブル情報収集と連絡の確保。
🧻 衛生用品簡易トイレ/マスク/除菌シート長時間の車内滞在に備える。
🧰 工具・応急軍手/救急セット/タオル小さなケガや整備対応に役立つ。
📋 管理アイテムチェックリスト/点検シール年2回(春・秋)の入れ替えを可視化。

防災の基本は「状況に合わせて備える」こと。

同じ車でも、夏と冬ではリスクも必要な対策もまったく違います。

  • 夏は「熱と脱水」への対策
  • 冬は「寒さとCO中毒」への対策

どちらも「命を守るための最低限の備え」として、今すぐ点検を。

今日からでも、季節ごとにグッズを入れ替える習慣を始めましょう。


グッズの収納・点検のコツ

せっかく備えても、「いざという時に取り出せない」では意味がありません。

防災グッズは「取り出しやすさ」と「点検のしやすさ」が重要です。

💡 収納のポイント
  • トランク下や助手席下など、邪魔にならない場所に収納
  • カテゴリごとに分けて「透明ケース」で整理
  • 使用頻度の高いものはシートポケットに入れる

💡 点検のコツ
  • 飲料水・非常食:半年に1回チェック
  • バッテリー類:月1回充電確認
  • 衛生用品:開封期限・使用期限を確認

📋 チェックリスト化しておくと、家族全員で確認しやすくなります。


【まとめ】「車の防災」は“移動できる避難所”

車は単なる交通手段ではなく、“移動できる避難所”です。

非常時に家族の命を守るための「もう一つの拠点」として、備えを整えておきましょう。

「車の防災」は一度揃えれば終わりではありません。

季節の変化や家族構成に合わせて、定期的に見直すことで本当の安心につながります。

まずは今日、飲料水とライトだけでも積んでおくこと

それが、家族を守る第一歩です。

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