Sierと情シス（社内SE）の違い（業務内容や給与はどれぐらいちがう？）

プロフィールにも記載してありますが、筆者は「Sier」から「情シス」に転職した経歴の持ち主です。

過去の経験を基に、「Sier」と「情シス」ってなにが違う？というポイントをまとめてみました。

ミッション

まずSierと情シスでは業務のミッションに大きな違いがあります。

Sier（SE）	売上、利益
情シス（社内SE）	業務効率化、コスト削減

情シスのほとんどは「利益」を生み出さない業務になります。

ITが少しでも絡むと巻き込まれるので、これ以外も担当することになるとは思いますが、メインはこの２つになるかと思います。

いずれも『効果』を目に見える形や数字として出す事が難しく、社内で評価されにくいです。
（後述にありますが、給与や賞与にも影響してきます）

依頼主（顧客）

Sierと情シスでは依頼主にも大きな違いがあります。

Sier（SE）	取引先（他社）
情シス（社内SE）	同じ会社の社員

情シスは基本同じ社内の部署や社員からの依頼や指示に基づいて業務を遂行する事が多いです。

「同じ社内の社員」なので、中には無茶な要求をしてきたり、横柄や高圧的な態度で依頼をされる場合もよくあります。（特に経営陣や上層部の社員など）


最悪なのは経営陣と現場・利用部門の板挟みになり、双方から指摘やお叱りを受けるパターンです。

経営陣と現場・利用部門は直接やりとりしないので、仲介役も担っている情シスが双方から指摘されます。

給与

Sierと情シスでは給与にも差が出てくるかと思います。

Sier（SE）	社内で高め～平均的
情シス（社内SE）	社内で平均的～低め

 

先程も書きましたが、情シスは会社に直接「利益」を創出しない事がほとんどなので、利益を創出する花形部署（商品開発や営業）に比べて給与は少ない事が多いと思います。

日常業務

Sier（SE）	基本は１つの案件に集中して取り組む事ができる
情シス（社内SE）	問合せや飛び込み案件が多く発生し、優先順序を考えて行動する等が必要

 

Sierは基本的に１つの案件やプロジェクトに参画してスケジュールが組まれるので、トラブル等が発生しない限り、その案件に集中して取り組める事が多いと思います。


対して情シスは問合せ対応を始め、経営陣や他部署からの依頼など、毎日確実に飛びこみ案件が発生します。

始業前に立てた予定通りになる事はほぼありません。


優先順位を考えて業務を切り替えるなど、柔軟な対応が必要です。
（集中してる時に問合せがくるとイライラします・・・）

残業や休日出勤

これはSierの方が多いと思います。

Sier（SE） ：
納期がシビアでスケジュールがタイトになる事が多い。これに伴い、残業や休日出勤も発生する可能性が高い。　※依頼主が他社の顧客なので、納期は絶対


情シス（社内SE）：
納期は交渉しやすい（同じ社内なので）ため、過度な残業はないが、稀に社内インフラ（サーバーやネットワーク）のメンテナンスや入れ替えで停止しなければならない場合がある。

平日の通常業務に支障をきたす場合がほとんどなので、その場合は夜間や休日出勤して対応する事がほとんど。

その他

Sier（SE） ：
・利用者が「社外」なので、バグや不具合等が発生した場合のインパクトが大きい

情シス（社内SE）：
・現場を知らない経営陣から「○○部の□□を改善するように」と、現場からしたら的外れな指示をされた場合、現場は効果がないのでやらない、経営陣からは進んでないと𠮟責されるなど、板挟みになる

・社内の情報セキュリティに対しての責任者となる場合が多く、情報漏洩などが発生した場合に責任を追及される場合がある

・業務の担当範囲が明確でない為、「何でも屋」と扱われる可能性がある

・会社への貢献に対して報酬が見合ってない

情シスは「イライラ」や「フラストレーション」が溜まる部署だと思います。

ただ、会社全体のいろんな部署と関わることができますので、顔が広くなります。
幅広く人と交流をもてるような仕事がしたい！
という方にはオススメです。

まとめ

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