Microsoft Org Explorer(オーグ・エクスプローラー)は、Microsoft 365に標準搭載されている「組織図の可視化ツール」です。
TeamsやOutlook(新バージョン)と連携し、社内メンバーの所属部署・役職・上司部下の関係などを直感的に確認できます。
リモートワークやハイブリッドワークが進む中で、「誰がどの部署にいて、どんな役割を担っているのか」が見えづらくなりました。
Org Explorerは、こうした“社内のつながりの見えにくさ”を解消し、チーム間のコミュニケーションをスムーズにします。
また、OutlookやTeams上からすぐにアクセスできるため、人事担当者だけでなく、日々の業務で同僚や上司と関わるすべての社員にとって便利な機能です。
- 組織階層を自動的に可視化し、上司・部下の関係が一目でわかる
- プロフィール情報(役職・部署・連絡先など)をまとめて表示
- TeamsやOutlookから直接アクセス可能
- 名前や部署名でメンバーをすぐ検索できる
- リモートワークでも「誰とつながっているか」を簡単に把握
Org Explorerでできること(主な機能紹介)
Org Explorerでできること(主な機能紹介)
Microsoft Org Explorerには、社内の人間関係をわかりやすく「見える化」するための便利な機能がそろっています。
単なる組織図表示ツールではなく、メンバーの役職・上司関係・プロフィール情報・検索機能・Outlook/Teams連携までを一体的にカバーします。
以下では、主要な5つの機能を紹介します。
🧩1. 組織図の自動生成
Azure Active Directory(AAD)の情報をもとに、最新の組織図を自動で生成。
人事異動や新入社員の追加も自動反映され、常に正確な構成を保ちます。
🧩2. メンバーの役職・上司関係を可視化
上下関係をツリー形式で直感的に表示。
「誰がどのチームを率いているか」「どの部署に所属しているか」が一目でわかります。
🧩3. プロフィール情報の確認
社員カードをクリックすると、役職・部署・メールアドレス・電話番号などを確認可能。
そのままチャット開始やメール送信もできるため、連携がスムーズです。
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名前・部署・役職で絞り込み検索が可能。
大規模組織でも、探したい人にすぐアクセスできます。
🧩5. Outlook・Teams連携
Teamsでは組織図からチャットを開始、Outlookではメール・予定表と連動。
アプリをまたいでも同じ情報を参照でき、社内コミュニケーションの効率化につながります。
🔹Org Explorerの主な機能まとめ
| 機能 | 説明 | 活用シーン |
|---|---|---|
| 組織図の自動生成 | Azure ADのデータをもとに最新の組織図を自動表示 | 組織変更の把握・更新負担の削減 |
| 役職・上司関係の可視化 | 階層ツリーで上司・部下の関係を一目で確認 | チーム体制の整理・管理 |
| プロフィール情報の確認 | 部署・役職・連絡先などをカード形式で表示 | 新入社員の把握や社内連絡 |
| 検索・フィルタ機能 | 名前・部署名などでメンバーを素早く検索 | 大企業での情報探索 |
| Outlook・Teams連携 | 組織図から直接チャット・メール可能 | コミュニケーションの効率化 |
TeamsでのOrg Explorerの使い方

Microsoft Teamsでは、Org Explorerを使って社内の組織図を直感的に閲覧できます。
メンバー検索やチャット開始までの操作がスムーズで、リモートワーク環境でも“つながり”を保てる便利なツールです。
ここでは、Teams上での具体的な使い方をわかりやすく解説します。
🧭1. Teamsでのアクセス方法
Teamsを開き、左側のサイドバーまたは自分のプロフィールメニューから「Org Explorer」を選択します。
組織内で機能が有効化されていれば、自分の所属を中心とした組織図が自動的に表示されます。
また、特定のユーザーのプロフィール画面から「組織の表示(View organization)」をクリックして起動することも可能です。
🔍2. メンバー検索・組織図の展開手順
検索バーに名前や部署名を入力すると、その人を中心としたツリー構造が表示されます。
上司・部下のノードをクリックして展開でき、全体構成を直感的に把握できます。
画面下部の拡大・縮小ボタンで、組織図の全体表示にも対応しています。
💬3. プロフィール閲覧・チャット開始の流れ
組織図上の人物アイコンをクリックすると、プロフィールカードが開きます。
そこから、Teamsチャット・メール送信・通話などをワンクリックで開始可能。
「誰が誰の部下なのか」を確認してすぐに連絡を取れるため、業務連携がスムーズになります。
最大143万円が必ず当たる!500円から始める高確率ロトくじ⚙️4. 管理者向け設定ポイント
管理者は、Teams管理センターでOrg Explorerの利用を制御できます。
- 有効化/無効化の設定:[Teams アプリの許可ポリシー]から「Org Explorer」を許可またはブロック
- 利用条件:Azure Active Directoryで「マネージャー情報」が正確に登録されていることが必須
適切に設定しておくことで、セキュリティと利便性を両立できます。
🔹Teamsでの操作まとめ
| 項目 | 操作内容 | 活用ポイント |
|---|---|---|
| アクセス方法 | サイドバーまたはプロフィールから起動 | 組織内で有効化が必要な場合あり |
| メンバー検索 | 検索バーに名前・部署名を入力 | 組織ツリーをすぐ表示できる |
| 組織図の展開 | 上司・部下ノードをクリック | 階層を視覚的に把握可能 |
| プロフィール&チャット | アイコンをクリックし連絡先を表示 | 情報確認からすぐアクション可能 |
| 管理者設定 | Teams管理センターで利用可否を制御 | Azure AD情報の整備が前提 |
OutlookでのOrg Explorerの使い方
1. Outlook(新バージョン)でのアクセス方法
Org Explorerは、新しいOutlook(New Outlook)でも利用可能です。アクセス方法は次の通りです。
Outlookを開き、左側のナビゲーションバー(アプリ一覧)から「Org Explorer」アイコンをクリックします。
もし表示されていない場合は、「…(その他のアプリ)」→「Org Explorer」を追加することで表示されます。
※古いOutlook(デスクトップ版)では非対応のため注意が必要です。
2. 組織図の表示位置・操作方法
Org Explorerを開くと、中央に組織ツリー(上司→部下の階層構造)が表示されます。
任意のメンバーをクリックすると、右側ペインにプロフィール情報・役職・上司・直属の部下などが表示されます。
また、ツリー上でクリック・ドラッグすると、組織全体の構造を俯瞰的に閲覧できます。
検索バーからメンバー名を入力すれば、特定の社員をすぐに見つけることも可能です。
最大143万円が必ず当たる!500円から始める高確率ロトくじ3. メール・予定表との連携活用例
Outlookの特徴は、メールや予定表とのシームレスな連携です。
たとえば、Org Explorerで人物をクリックし、「メール」ボタンを押すと、そのまま宛先に追加された新規メールウィンドウが開きます。
また、「予定」ボタンからは、その相手との打ち合わせスケジュールを即座に作成できます。
人事異動後の連絡先確認や、上司・部下への日程調整にも非常に便利です。
4. Outlookでの制約や注意点
- 利用できるのはMicrosoft 365(組織アカウント)環境のみです。
- 個人用OutlookアカウントではOrg Explorer機能は表示されません。
- 管理者がOrg Explorerアプリを組織ポリシーで無効化している場合、ユーザーはアクセスできません。
- 組織情報(上司・部署など)は、Azure AD(Entra ID)に登録されたデータを元に表示されるため、情報が最新でない場合は人事部門での更新が必要です。
💡表:OutlookでのOrg Explorer活用ポイントまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アクセス方法 | 新Outlook左メニューの「Org Explorer」アイコンから起動(非表示の場合は「…」から追加) |
| 主な機能 | 組織ツリー表示/プロフィール閲覧/検索機能/メール・予定作成の連携 |
| 便利な活用例 | メール宛先の確認・追加/会議スケジュール作成/新しい上司・部下の把握 |
| 制約・注意点 | 個人アカウント非対応/管理者の設定により制限あり/情報はAzure AD連携依存 |
| おすすめ設定 | 管理者はOrg ExplorerをTeamsとOutlook両方で有効化し、情報更新ルールを整備 |
Org Explorerを活用するメリット
1. 社員同士の関係がすぐ把握できる(社内コミュニケーション活性化)
Org Explorerを使えば、誰がどの部署に所属し、誰の部下・上司なのかを一目で把握できます。
プロジェクトで初めて関わるメンバーでも、役職や所属を確認できるため、コミュニケーションのハードルを下げる効果があります。
特にリモートワーク中心の環境では、顔を合わせる機会が少ないため、組織関係を可視化できるツールは重要です。
2. 組織変更時も自動更新される(手動管理の手間削減)
Org Explorerの組織情報は、Microsoft Entra ID(旧Azure AD)と連携して自動で更新されます。
人事異動や部署変更が発生しても、管理者が手動で組織図を修正する必要はありません。
最新の組織構造が常に反映されることで、正確な情報共有と管理コスト削減につながります。
3. 新入社員・人事担当者に便利
入社したばかりの新入社員は、「誰がどの部署にいて、誰に相談すればいいのか」が分からず戸惑うことが多いもの。
Org Explorerを活用すれば、上司・チームメンバーの位置づけをすぐに理解できます。
また、人事部門にとっても、組織改編時の確認・配置検討・人員把握に役立ちます。
未経験からのエンジニア転職+キャリアアップなら【ラクスパートナーズ】4. ハイブリッドワーク下での「顔が見える」環境づくり
テレワークやハイブリッド勤務が一般化した今、社員間のつながりを可視化する仕組みは欠かせません。
Org Explorerなら、顔写真付きでチーム構成を確認できるため、オンラインでも“顔が見える”安心感を生み出します。
部署をまたいだ連携や、新しいチーム間のコミュニケーション促進にも有効です。
💡表:Org Explorerを活用する主なメリットまとめ
| メリット | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 社員関係の把握 | 上司・部下・同僚の関係を視覚的に確認 | コミュニケーションがスムーズに |
| 自動更新による効率化 | Entra ID連携で最新の組織情報を自動反映 | 管理負担の軽減・正確性向上 |
| 新入社員・人事に便利 | 組織構造や担当者をすぐに確認可能 | 早期定着・配置判断の効率化 |
| ハイブリッドワーク対応 | 顔写真付きで「誰がどこにいるか」が分かる | チームの一体感・信頼関係の構築 |
よくある質問・トラブル解決

Org Explorerを使っていると、「表示されない」「一部のメンバーが見つからない」などのトラブルが発生することがあります。
ここでは、よくある質問とその解決策をまとめました。
1. Org Explorerが表示されない
原因:
- TeamsやOutlookが最新バージョンでない
- 組織の管理者が機能を無効化している
- 利用中のMicrosoft 365プランが対応していない
- Teams/Outlookを最新版に更新する
- 管理者に「Org Explorerの利用許可設定」を確認してもらう
- Microsoft 365 Business Standard以上、またはEnterpriseプランを利用しているか確認
2. 組織図が正しく表示されない
原因:
- Entra ID(旧Azure AD)の組織情報が古い
- 上司・部下の関連付けが正しく設定されていない
- 管理者がMicrosoft Entra IDのユーザープロファイル情報を最新に更新
- 「マネージャー」フィールドに正しい上司を登録しているか確認
3. 特定のユーザーが見つからない
原因:
- 非表示設定のユーザー(外部委託・契約社員など)
- アカウントが無効化または削除されている
- 名前の表記揺れ(例:全角/半角、スペースの有無)
- 検索キーワードを変更(姓のみ、英語表記など)
- 管理者にアカウント状態を確認
- 一時的な同期遅延の場合は数時間後に再検索
4. 利用可能なプランは?
Org Explorerは、Microsoft 365の商用ライセンス(Business/Enterprise)で利用可能です。
教育機関向けプランや個人用アカウントでは利用できない場合があります。
また、利用環境によっては管理者が機能を制限またはオフにしている場合もあるため、導入時は必ず確認しましょう。
💡表:Org Explorerのよくあるトラブルと解決方法
| トラブル内容 | 主な原因 | 解決策 |
|---|---|---|
| Org Explorerが表示されない | バージョン・設定・プラン未対応 | アプリ更新、管理者設定確認、対応プラン利用 |
| 組織図が正しく表示されない | Entra IDの情報未更新 | 管理者がプロファイルと上司設定を更新 |
| 特定のユーザーが見つからない | 非表示設定・無効化・表記揺れ | 検索方法を変更・アカウント状態確認 |
| 利用可能なプランが不明 | 教育・個人アカウントでは非対応の可能性 | Microsoft 365 Business/Enterpriseで利用可 |
導入時の注意点|Org Explorerをスムーズに活用するために
Org Explorerは便利な組織可視化ツールですが、導入時にいくつかの注意点を押さえておかないと「表示されない」「一部機能が使えない」といった問題が発生することがあります。
ここでは、導入前後に確認しておくべきポイントを整理します。
1. Entra ID(旧Azure AD)の情報整備が必須
Org Explorerは、Microsoft Entra IDのデータをもとに組織図を自動生成しています。
そのため、部署・上司・役職などの情報が正しく登録されていないと、組織構造が正しく表示されません。
導入前に、管理者が以下を確認しましょう。
2. Microsoft 365のプラン対応を確認
Org Explorerは、Business Standard/Business Premium/Enterprise(E3・E5など)プランで利用できます。
個人用アカウント(@outlook.com など)やEducationプランでは表示されない場合があります。
導入前に、自社のライセンス種別を確認しておくことが大切です。
3. 管理者による機能有効化設定が必要な場合がある
一部のテナントでは、管理者が機能を手動で有効化しなければ利用できません。
特にTeamsやOutlookの新しいバージョンでは、段階的に機能が展開されることが多いため、次の点をチェックしましょう。
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Org Explorerは、最新バージョンのTeams(New Teams)やOutlook(New Outlook)で利用可能です。
旧バージョンでは表示されない、または一部機能が制限される場合があります。
導入時は必ず、クライアントアプリの更新を済ませておきましょう。
💡表:Org Explorer導入時の主な注意点まとめ
| 注意点 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| Entra ID情報の整備 | 部署・上司・役職の登録ミスで誤表示の可能性 | 導入前にユーザー情報を最新化 |
| プランの対応状況 | 一部プランでは非対応 | Business/Enterpriseプランを利用 |
| 機能有効化設定 | 管理者による有効化が必要な場合あり | Microsoft 365管理センターで確認 |
| アプリのバージョン | 旧Teams/旧Outlookでは非対応 | 新バージョンにアップデートして利用 |
活用事例紹介|Org Explorerで変わる社内コミュニケーションと業務効率
Org Explorerは、単なる組織図ツールではなく、“人と人のつながり”を見える化する社内コミュニケーション基盤として、多くの企業で活用が進んでいます。
ここでは、実際の導入・活用シーンをもとに、効果的な使い方を紹介します。
1. 【事例①】リモートワーク企業でのチーム把握効率化
課題:リモート勤務中心のため、社員間の関係性が分かりにくく、部署間の連携が滞りがちだった。
活用方法:TeamsのOrg Explorerで、誰がどの部署に所属しているかを可視化。初対面のメンバーでも上司・部下関係が一目で分かるようにした。
2. 【事例②】人事部門での組織改編・人員配置に活用
課題:人事異動のたびにExcelや社内Wikiの組織図を更新する手間が大きかった。
活用方法:Org ExplorerをMicrosoft Entra IDと連携し、組織変更時に自動反映されるよう設定。
Surfshark Antivirusでデバイスを保護3. 【事例③】新入社員の早期定着を支援
課題:新入社員が「誰に何を聞けばいいか分からない」と感じ、社内コミュニケーションが取りにくかった。
活用方法:OutlookのOrg Explorerで、上司・同僚の役職や連絡先をすぐ確認できるように案内。
4. 【事例④】グローバル企業での部門間連携強化
課題:海外拠点との連携時、担当者の役職や所属を把握できず、メールの宛先や階層を誤るケースがあった。
活用方法:OutlookのOrg Explorerで、相手の組織構造を視覚的に確認し、適切な宛先選定をサポート。
💡表:Org Explorerの活用事例と効果まとめ
| 活用シーン | 課題 | 活用内容 | 効果 |
|---|---|---|---|
| リモートワーク企業 | 社員関係が把握しづらい | Teams上で部署・上司関係を可視化 | オンボーディング期間を30%短縮 |
| 人事部門 | 組織図の更新作業が煩雑 | Entra ID連携で自動更新 | 更新ミスゼロ・効率化 |
| 新入社員支援 | 社内関係が分かりにくい | Outlookで上司・同僚を確認 | チーム定着が早まる |
| グローバル企業 | 拠点間の連携ミス | 組織構造を可視化して宛先判断 | 誤送信減・連携強化 |
まとめ|Org Explorerで「つながる」組織へ

🔍 本記事の要点まとめ
- Org Explorerは、Microsoft 365上で組織構造や社員関係を「見える化」できるツール。
- Teams・Outlook連携により、コミュニケーションから人材管理まで幅広く活用可能。
- Entra ID(旧Azure AD)との自動同期で、最新の組織情報を常に正確に保てる。
- 新入社員のオンボーディング、人事部門の業務効率化、ハイブリッドワークでのつながり強化に最適。
TeamsやOutlookとの連携で活用範囲が広がる
Org Explorerは単なる組織図アプリではなく、Teams・Outlook・Entra IDをつなぐハブ的存在です。
Teamsでは、チャットや会議前に相手の部署・上司関係を確認でき、Outlookではメールや予定表と組み合わせて連携を強化できます。
つまり、日常業務の中で自然に「組織を意識したコミュニケーション」を取れるようになります。
組織管理・人事DXの一歩として導入を検討すべき理由
リモートワークや部門横断プロジェクトが増える今こそ、“人と人の関係性”をデジタルで可視化することが企業の強みになります。
Org Explorerを導入することで、
- 組織全体の構造把握が容易に
- 部署を越えた協力関係がスムーズに
- 人事・総務部門の情報管理が効率化
といったメリットを享受できます。
これはまさに、人事DX(デジタルトランスフォーメーション)の第一歩です。
もし「社内のつながりをもっと可視化したい」「組織管理をスマート化したい」と感じているなら、
今こそ Microsoft Org Explorerの導入を検討する絶好のタイミングです。

まずはTeamsやOutlookから試して、あなたの組織でも“つながる働き方”を実現しましょう。







